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Pioneer

「デザインオンレスポンス」
という思想の礎を築いてきた建築家たち

イーロ・サーリネンとシーザー・ペリ

建物や街のデザインを考えるとき、そのプロジェクト単体で考えるのではなく、周辺環境や歴史、利用する人々など、それを取り巻くあらゆる要因に応えたデザインを施し、それによって唯一無二の空間を生み出す「デザインオンレスポンス」という思想。
この思想は、米国を拠点とする2人の建築家によって育まれてきました。それがイーロ・サーリネンとシーザー・ペリという2人の建築家です。
当時より、著名な建築家はデザインに「独自のスタイル」をもっていることが当たり前でした。しかし、サーリネンとペリはプロジェクト毎の場所に固有の美しさを備えたデザインを追求してきました。「街」という最終芸術を目指して建築や外部空間を生み出すときその最適解は場所ごとに異なること。
この思想こそ、私たち一般社団法人デザインオンレスポンス(DORA)の活動の核にあるものです。

建築家 Architect

シーザー・ペリCesar Pelli

米国建築家協会特別会員(FAIA)、
王立英国建築家協会会員(RIBA)、
日本建築学会会員(AIJ)

1926年アルゼンチン生まれ。ツクマン国立大学建築学科卒業。
米国イリノイ大学建築学部修了後、イーロ・サーリネン事務所で「ジョン・F・ケネディ国際空港TWAターミナルビル」など担当。
DMJM事務所を経て、グルーエン・アソシエイツにて「パシフィックデザインセンター」、「在日米国大使館」を担当。その後、シーザー・ペリ&アソシエーツを開設(後に、ペリ クラーク ペリ アーキテクツに社名変更)し、現在に至る。
1977~84年までイェール大学建築学部長を務める。
1991年、「最も影響力のある現存する米国の建築家10人」に選定。1995年、AIAゴールドメダルを受賞。2004年には、イスラム圏の現代建築に贈られるアガ・カーン賞に「ペトロナスツインタワー」が選出された。

建築家 /
プロダクト・デザイナー Architect/Product designer

イーロ・サーリネン Eero Saarinen

米国で活躍した建築家、プロダクトデザイナー。フィンランド人の建築家エリエル・サーリネンの息子。
1910年フィンランド生まれ。13歳で渡米後、父が教鞭を執るクランブルック・アカデミー・オブ・アートで学んだ後、彫刻を学ぶためパリへ留学。帰国後、イェール大学で建築を学ぶ。1950年に父が逝去するまでは共同で、その後は改称して建築設計事務所を運営した。
作品ごとに大きく異なるその作風は、当時、建築界の大きな議論となったが、今日では20世紀の米国を代表する巨匠のひとりに数えられている。
1961年、脳腫瘍のため51歳で逝去。

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