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「ワールド・フィナンシャル・センター」(1986 ~ 88 年)の公共空間とアトリウム

未来の創造者に必要なこと

良い建築家やデザイナーの存在は、より良い都市をつくるためにとても重要です。貴方は未来の建築家やデザイナーに対して、何を伝えたいですか?

ペリ

そうですね。私が最も言いたいのは、1つ1つの建物の設計について私たちには大きな責任があるということ。それらが一緒になって、未来の都市を形づけるわけですからね。
建物は人間を形成する場所であり、それぞれの建物は重要な役割を担っているのだから、美的な面だけではなく、機能的にも、そして生態学的にも、あらゆる観点から私たちは建物をできるかぎり良くつくらなければいけません。今日、そのプロセスは非常に複雑になってしまいましたが、私たちは最善を尽くさなければなりません。

例えば良い医者になりたければ、そのための学習プログラムがありますが、都市空間の良き創造者となるためには何をすれば良いのでしょうか。やはり著名建築家の建物をたくさん見たり、多くの本を読むことが重要なのでしょうか?

ペリ

医者でも建築家でも、素晴らしい他の先達から学ぶことは欠かせません。しかし都市空間やそれを構成する建築をデザインするためには幅広い視野が必要です。
私は若い頃、他の建築家の下で働いていましたが、当時は建物ができるだけ機能的になるよう設計していました。しかし本当のことを言えば、私はもっと建物の全体的な状況を心配するべきでした。その都市や歴史にどのように溶け込んでいくのか、歩道にはどのような影響があるかなど、幅広いあらゆる視野です。
もし若い人が超一流の建築家やデザイナーになりたければ、私は旅をして様々な都市や文化を見ることが非常に重要だと思います。ほどほどの仕事をしたいだけなら必ずしも必要ではないでしょう。だが、一流の建築家になりたければそれは不可欠だと思います。

-END-

シーザー・ペリ 氏

[注釈]

*1
ル・コルビュジエ(1887~1965年):スイス生まれの建築家。近代建築の「三大巨匠」のひとりとして知られる
*2
イーロ・サーリネン
*3
インターナショナル・スタイル:1920年代から50年代にかけて隆盛した建築様式。装飾を排除し、シンメトリーよりもバランスを重視、量感よりも空間感覚で建築を捉えることによって、個人や地域の特殊性を超える、世界的に共通する様式の創造を目指した
*4
シーザー・ペリ著『Observations for Young Architects』(1999年/Monacelli社刊)
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